ETWest2010 組込みシステムの展示会で感じること

今回のETWest2010で組込みLinuxセミナーの講師をさせていただいた。
http://www.jasa.or.jp/etwest/2010/visitor/conf_at.html
事前登録者の名簿では申込者27名。実際の受講者も30名弱といったところ。セミナーの内容は、この数年ETやETWestで公演している内容を多少アップデートしたものだ。内容はあまり変わり映えがしないのだが、受講者は毎年変わっているので7割ぐらいは同じ内容とした。

今年の12月に開催されるET2010でも、同様にセミナー講師の依頼を受けている。組込みLinuxもそろそろ10年の歴史が積み重なってきているので、内容を一新したいと今のところは考えている。
今までのような組込みLinux入門編といった内容ではなく、技術的な解説と少しビジネス寄りの内容をバランスよく配分しようと今のところは思っている。
例えば、オープンソースのこんな技術を使うことによって、組込みシステム開発のこのような課題が解決できるとか、組込みLinux開発において考える必要があるリスクにはこんなことがあって、あらかじめこのようなことを想定しておく必要があるとか・・・・・
まだ、時間はたっぷりあるのでじっくり考えることにしよう。

あと、ETWest2010を見て感じたことを既にTwitterでつぶやいているが、まとめておく。

今回のETWestのキーワードとしては、相変わらず Android、品質、検証、教育ってとこだろう。要は品質が高い物を開発コストを落としどう作るかってところが中心だ。 でもどう足掻いたって開発コストの低さでは、韓国、中国、インドにはかなわない。日本は品質の高さがあるって言うかもしれないけど、じゃ〜品質は高いけど価格も高い製品を買うのは誰なのか?(ターゲット顧客は誰だ?)って話だ。
今の日本の機器メーカーに必要なのは、誰向け(ターゲットは誰?)に「何を創る(作るではなく)」か?ってことだ。それなのに「どう作る」から今だに抜けられ無い業界の未来は明るくない。これじゃガラパゴス化からいつまでたっても抜けられないだろう。非ガラパゴス化するために何をすべきかっていう(IT屋や外資コルサル系が言うソリューションではなく)本当のソリューション(課題を解決するための手段)を提案するベンダーが現れてもいいのにと感じる。

でもその前に、本当に解決するう必要がある課題が何かってことを見つけるのが難しいのか・・・・

♪明日はどっちだ?♪(明日のジョー風)