三木谷社長+松田公太氏イベント(SPEEK UP JAPAN)に参加して

タリーズ創設者の松田公太氏がと楽天三木谷社長トークセッションのイベントがあったので参加しててきた。松田公太氏が、今度の参議院選に出馬にむけて開催されたイベントだ。参議院選に対する興味というより、海外経験が豊富な経営者としての松田氏と三木谷社長からどんな話が聞けるのか興味があり参加させてもらった。

お二人のトークで印象に残った内容/キーワードを書き留めておきたい。

ビジネスの大義はなにかと考える

  • 自分/自社のサービス・仕事の社会的な責任は何かを考え、社員で共有していく。
  • 会社・ビジネスとしての大義、それを支える報酬と教育のすべてが企業には必要。
  • 当事者意識を持つことが重要。そのために個人のレベルまで責任、数字をブレークダウンさせる必要がある。
  • PDCI (Plan Do Check Improve
  • 人は比較しないと分からない

英語について(楽天公用語英語に関連して):

  • グローバルな情報にいつでもアクセスする必要がある。
  • 日本は言葉によって言わば鎖国状態になっている(日本語鎖国/言語鎖国
  • 楽天に入社する他の言語圏の人たちは、3カ月もすれば何とか日本語でのコミュニケーションがとれるようになっている。
  • 日本人は中学から大学まで約3000時間の英語教育を受けてきている。
  • 楽天は社員全員が英語をしゃべれるようにしたい。
  • 世界中の国で、エリート層が英語をしゃべれない国は日本だけ。

グローバル化について

  • 日本人は協調性を重視する(これは日本人だけの良さかもしれないが・・・)
  • 欧米諸国は個性を重視している。
  • 世界におけるGNPを占める割合が17%もあった時代は、ガラパゴス化して国内だけを考えていても十分だった。しかし、現在の状況では、日本の企業ははグローバル化しないと生き残れない。

現在の政府や政治について。

  • 理解不可能。何をやりたいのか分からない。
  • 政局で政策が決められてしまう。
  • 日本としてのVisionが全くない。
  • ガラパゴス、脱モラトリアム
  • 国のVisionは10年後、20年後日本がどうあるべきかということ。
  • パソコンも使えない政治家はやめちゃえばいい(選挙でのインターネット使用の有無について)。
  • 日本人の多くは、何とかなると思っているように感じる。

私自身の意見としては、現在の多くの日本人は当事者意識が薄いため、現在の日本が置かれている危機的な状況に気が付いていない。景気がもう少し回復すれば・・・といったのんきに構えている場合ではないのに。多くの企業の経営陣も同じような感覚なのではないかと危惧している。
正しく現在の状況を理解し、危機感を醸成して、将来どうあるべきかをみんなで考えるタイミングなのだと思う。これもパラダイムシフトということなのだろう。