「はじめの一歩を踏み出そう」
amazonでほかの本を探していたときにたまたま見つけて購入した本。
スモールビジネスの経営課題について考える大きなヒントになる。
- 作者: マイケル・E.ガーバー,Michael E. Gerber,原田喜浩
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: 単行本
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スモールビジネスの企業家は、「職人」「マネージャ」「経営者」という3つ要素もっており、それぞれがせめぎ合っている。3つの要素がバランスよくはたらいたときに高い能力を発揮できるが、ほとんどの場合、バランスが悪くいずれ成長の壁にい突き当たる。
米国では、年間百万人以上が会社を立ち上げる一方で、1年目に40%、5年で80%以上の会社が姿を消しているという現実がある。
メモとしてこの本のキーワードをまとめておく(自分向け)。
- 企業家:変化を好む理想主義者
- マネージャ:管理が得意な現実主義者
- 職人:手に職を持った個人主義者
典型的なスモールビジネス経営者は、10%が企業家タイプ、20%がマネージャタイプ、70%が職人タイプ。職人タイプの企業家の多くが失敗する。
失敗しないためには・・・・・
- なぜ失敗するかを理解する
- フランチャイズモデルから学ぶ
- 事業発展プログラム
業務のパッケージ化 −> マクドナルドの成功例
事業発展プログラムのルール
- イノベーション
- 数値化
- マニュアル化
事業発展プログラム:
- 事業の究極の目標設定
- 起業が自身が望む人生の目標を達成するための手段として事業を行うと考えるべき。
- 戦略的目標設定
- 戦略的目標の基準
- (1)お金
- いつまでに、いくら?
- (2)取り組む価値があるのか?
- 事業が成功できれば(1)の目標のお金を得られるのか?
- (1)お金
- 戦略的目標の基準
- 組織戦略
- 仕事の役割分担を明確にする。
- 組織図とそれぞれの役割・業務範囲を明確化する。
- マネージメント戦略
- 管理システムとは、マーケティング効果を高めるために、事業の試作モデルに組み込まれたシステムのこと。
- 自動化するシステム
- 人材戦略
-
- 1)従業員に何をやって欲しいのかを考えずにルールをつくる
- (2)自分でもやりたくないゲームを従業員に押し付けない
- (3)ゲームは長い間、楽しめなくてはならない
- (4)ゲームをときどき変化させる。ただし戦略は変えない。
- (5)ときどきはゲームのルールを思い出させる
- (6)ゲームに意味を与える
- (7)ときには楽しみも必要
- (8)よいゲームが見つからなければ、盗め。
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- マーケティング戦略
- 顧客に始まり顧客に終わる。
- システム戦略
- システムとは、相互に作用するもの、行動、愛でz、情報の集合体である。
- そして相互作用を繰り返す中で、他のシステムへの働きかけも行う。
中国のことわざらしい・・・・・
聞いたことは忘れてしまうが、見たものは記憶に残る。
しかし、自ら実践しない限りは、何も理解することはできない。
もともと技術者ベースの思考をもっているので、この本を知らなければ、起業したときに間違いなく「職人」のジレンマに陥ると思う・・・・まだ起業していないけど。
時間がたってから読み直しても良いと思える良書であった。勉強になったよ。