アホでマヌケな米国(アメリカ)ハイテク企業

この本は、Joel Spolskyの「Joel on Software 」に出てきた本なので興味があって読んでみた。

アホでマヌケな米国(アメリカ)ハイテク企業―エクセレント・カンパニーを崩壊に導いた、トホホなマーケティング20年史

アホでマヌケな米国(アメリカ)ハイテク企業―エクセレント・カンパニーを崩壊に導いた、トホホなマーケティング20年史

邦題の「アホでマヌケな米国(アメリカ)ハイテク企業−エクセレント・カンパニーを崩壊に導いた、トホホなマーケティング20年史」というタイトルで引いてしまった人もいるのかもしれない。原題は「In Search of Stupidity: Over Twenty Years of High Tech Marketing Disasters」。既に絶版となっているらしく、アマゾンの中古で71円だった。原書ではSecond Editionというのがあるようだ。

それぞれある時代を築いた(築きかけた?)ハイテク企業が企業戦略ににミスを犯し、追従する他社にマーケットを奪われて衰退していく様を紹介している。Joel Spolsky の前書きに書いてあるが、滅びていった企業と比べ、マイクロソフトが今日成功してい理由を大きなミスを冒していないことが大きな要因であると書いている。

ビジネス本というよりは、シニカルな笑いが満載のユーモア本である。20年以上もパソコンを使ってきている40代以上の年代には、結構笑える話になっているんじゃないかな。

巻末の解説文の成毛氏(元マイクロソフト)の文章も外資系日本法人で働く自分にとっては考えさせられる内容である。ここで成毛氏は、資金調達や製品計画に携わっていないため経営者ではないといっている。これは米国日本法人のマネージメントにとってのジレンマを的確に言っており、自分にも当てはまると思う。

IT業界関連の方は読んでみてもいいかも。